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平成23年 春期 基本情報技術者 午後 問04
問04 5問選択ルータの経路制御テーブルの更新に関する次の記述を読んで,設問に答えよ。 ルータは,二つ以上の異なるネットワークをまたいだ通信における通信経路の選択を, ルータ内の経路制御情報を格納したテーブル(以下,テーブルという)に基づいて行う。 同一のネットワークに接続された端末(ルータを含む)は同じネットワークアドレスをもつ。 あるネットワークでブロードキャストしたパケットは異なるネットワークには転送されない。 テーブルの各レコードは送信先ネットワークのための経路制御情報を表し, 送信先ネットワークアドレス(主キー),転送先ルータの IP アドレス及び距離で構成される。 送信先ネットワークアドレスは受信したパケットのあて先のネットワークアドレスであり, 転送先ルータの IP アドレスはそのパケットを転送すべきルータの IP アドレスである。 あるネットワークあてのパケットは,該当する転送先ルータに転送すればよいことを表す。 距離は,そのルータから転送されたパケットが,送信先のネットワークに到達するまでに経由する, ルータの個数である。 ネットワーク構成の例を図1に,図1中のルータ1のテーブルの例を図2に示す。 ![]() 図1 ネットワーク構成の例
[テーブルの更新手順〕 (1) ルータは,そのルータに直接接続されたすべてのネットワークに,ブロードキャストで, 保持するすべての経路制御情報を送信する。最初の送信は起動直後に行い,以後 30 秒間隔で送信する。 (2) 起動中のルータは,ほかのルータから送信された経路制御情報を受信し, 自身のテーブルを次のとおりに更新する。 A 受信した経路制御情報のうち,送信先ネットワークアドレスが一致するレコードが自身の テーブルにあるものは,更新距離と該当するレコードの距離を比較し, 更新距離の方が小さい場合は,距離を更新距離の値に,転送先ルータの IP アドレスを 受信した経路制御情報の送信元ルータの IP アドレスに更新する。 B受信した経路制御情報のうち,送信先ネットワークアドレスが一致するレコードが自身の テーブルにないものは,自身のテーブルに追加する。ただし,距離は更新距離の値とし, 転送先ルータの IP アドレスは受信した経路制御情報の送信元ルータの IP アドレスとする。
設問 次の記述中の
図1のネットワーク構成の例において,ルータ1,2,3を順に,5秒間隔で起動した。
各ルータの起動直後のテーブルには,それぞれのルータが直接接続されたネットワーク
(ルータ1ではネットワーク A とネットワーク B )の経路制御情報だけがあるとすると,
ルータ1にネットワーク C のための経路制御情報が反映されるのは,図3に示すように,
ルータ1を起動した5秒後(ルータ2が起動直後に送信したテーブルを受信したとき)であり,
ネットワーク D のための経路制御情報が反映されるのは,
ルータ1の起動から ![]() 図3 ネットワークCのための経路制御情報のルータ1への反映 ![]() ![]() ![]() ![]() a,b に関する解答群
c に関する解答群 ![]()
ウ ネットワーク A,B 及び D エ ネットワーク A,C 及び D オ ネットワーク B,C 及び D カ ネットワーク C 及び D
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