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平成23年 春期 基本情報技術者 午後 問13
問13 表計算次の表計算及びワークシートの説明を読んで,設問1,2に答えよ。 〔表計算の説明〕 企業が行う取引には,商品を販売してから一定期間後に販売代金を取引先から回収する 方法がある。回収していない状態の代金のことを売掛金という。取引先の信用度を様々な角度から 評価して,取引先に対する売掛金の限度額である与信枠を設定し,売掛金を確実に回収できる ように管理することを与信管理という。K社では,21 の取引先ごとに月1回の注文を受けると, 即日納品をして,月末に請求を行っている。K社では,与信管理を次の手順で行っている。 A 流動比率及び自己資本比率を表1に示すレベルに当てはめ,取引先の信用度を評価する。 ともに,それぞれのレベルに対応する与信枠の計算式を用いて,基準1及び基準2の計算値を 求める。
B 基準1と基準2の計算値のうち,小さい方を与信枠とする。ただし,小さい方の値が負の場合,0とする。
C Aの二つの基準に基づく信用度の組合せから,表2に示すとおり,上限を3か月とした 支払いサイトを決めている。ここで,支払いサイトとは請求月から支払期限までの月数である。 表2中の ”-”は,取引停止であること示している。 D 前月の売掛金の残額に当月の注文額を加えた額が与信枠を超える場合,及び取引停止の 場合には,当月の注文を受けない。 ![]() ![]() 〔ワークシート:信用度評価基準〕 二つの基準のそれぞれのレベルに応じた信用度及び与信枠を求める計算式で利用する係数 (以下,与信枠係数という)を登録した図1のワークシート“信用度評価基準”を作成した。 ![]() 図1 ワークシート“信用度評価基準” (2) 流動比率及び自己資本比率のレベルに応じた信用度をセル E2 〜 E6 及びセル E7 〜 E11 に入力する。 (3) 流動比率及び自己資本比率のレベルに応じた与信枠係数をセル F2 〜 F6 及びセル F7 〜 F11 に入力する。 〔ワークシート:与信枠〕 取引先の信用度及び与信枠を求めるために,図2のワークシート“与信枠”を作成した。 ここで,複数のワークシート間でデータを参照するには“ワークシート名!セル”又は “ワークシート名!範囲”という形式で指定する。
(1) セル A3 〜 G23 に,取引先ごとの名称及び財務データ(流動資産,流動負債 ,流動比率, 自己資本,総資本,自己資本比率)を入力する。 (2) 基準1の信用度の評価結果を求めるために次の計算式をセル H3 に入力し,セル H4 〜 H23 に複写する。
垂直照合( 基準2の信用度の評価結果を求めるために次の計算式をセル I3 に入力し,セル I4 〜 I23 に複写する。
垂直照合( (3) 基準1での計算値を求めるために次の計算式をセル J3 に入力し,セル J4 〜 J23 に複写する。
基準2での計算値を求めるために次の計算式をセル K3 に入力し,セル K4 〜 K23 に複写する。
(4) 二つの基準によって求めた計算値のうち,小さい方を与信枠とするために次の計算式をセル L3 に入力し,セル L4 〜 L23 に複写する(小さい方の値が負の値である場合,0とする)。
(5) ワークシート“与信枠"で用いる関数を表3に示す。 ![]()
イ D3,信用度評価基準!$D$2〜$F$6,3,1 ウ D3,信用度評価基準!$D$7〜$E$11,2,1 エ D3,信用度評価基準!$D$7〜$F$11,3,1 オ G3,信用度評価基準!$D$2〜$E$6,2,1 カ G3,信用度評価基準!$D$2〜$F$6,3,1 キ G3,信用度評価基準!$D$7〜$E$11,2,1 ク G3,信用度評価基準!$D$7〜$F$11,3,1 c, d に関する解答群
イ (B3−C3)*垂直照合(D3,信用度評価基準!$D$2〜$F$6,3,0) ウ (B3−C3)*垂直照合(D3,信用度評価基準!$D$2〜$F$6,3,1) エ (B3−C3)*垂直照合(D3,信用度評価基準!$D$7〜$F$11,3,0) オ (B3−C3)*垂直照合(G3,信用度評価基準!$D$2〜$F$6,3,0) カ E3*垂直照合(D3,信用度評価基準!$D$7〜$F$11,3,1) キ E3*垂直照合(G3,信用度評価基準!$D$2〜$F$6,3,0) ク E3*垂直照合(G3,信用度評価基準!$D$2〜$F$6,3,1) ケ E3*妻直照合(G3,信用度評価基準!$D$7〜$F$11,3,1) コ F3*垂直照合(G3,信用度評価基準!$D$7〜$F$11,3,0) e に関する解答群
イ IF(最大(J3〜K3) < 0,0,最大(J3〜K3)) ウ 最小(J3〜K3) エ 最大(J3〜K3)
設問2 取引先の与信管理に関する次の記述中の ![]() 〔ワークシート:支払いサイト〕 表2の信用度に基づく支払いサイトに対応した図3のワークシート“支払いサイト”を作成した。 セル B2 〜 F6 に決められた支払いサイトの月数を入力する。ここで,取引停止”-”に対しては 数値0を入力する。 ![]() 図3 ワークシートV”支払いサイト” 取引先の信用度評価結果に基づく支払いサイトの決定及び与信枠に基づく当月受注の可否の 判定を行うため,図2のワークシート“与信枠”にM列以降を追加して,図4のワークシート “与信管理”を作成した。 ![]() 図4 ワークシート “与信管理”
(2) セル N3 〜 P23 に,取引先ごとの前月〜3か月前の売上を入力する。セル N2 〜 P2 に, 売上月に対する当月からさかのぼった月数を入力する。 (3) 前月までの売上金額に対して支払いサイトに応じて回収した結果の売掛金の 残額(以下,前月売掛残という)を求めるために,次の計算式をセル Q3 に入力し, セル Q4 〜 Q23 に複写する。ここで,各取引先に対する売掛金回収は,前倒し及び延滞はなく, 支払いサイトどおりに行われているものとする。
(4) 当月注文額をセル R3 〜 R23 に入力する。 (5) 前月売掛残と当月注文額の合計と与信枠を比較し,受注可否の判定を行う。 前月売掛残と当月注文額の合計が,与信枠を超える場合又は与信枠が0の場合, 受注不可とする。受注可の場合は “○”,受注不可の場合は “×”を表示する 次の計算式をセル S3 に入力し,セル S4 〜 S23 に複写する。
(6) 表3の関数に加えて,ワークシート“与信管理”に用いる可能性のある関数を,表4に示す。 ![]()
イ 照合一致(支払いサイト!$B$2〜$F$6,水平照合(H3,支払いサイト!$A$2〜$A$6,3,0),垂直照合(I3,支払いサイト!$B$1〜$F$1,3,0)) ウ 表引き(支払いサイト!$B$2〜$F$6,垂直照合(H3,支払いサイト!$A$2〜$A$6,3,0),水平照合(I3,支払いサイト!$B$1〜$F$1,3,0)) エ 表引き(支払いサイト!$B$2〜$F$6,水平照合(H3,支払いサイト!$A$2〜$A$6,3,0),垂直照合(I3,支払いサイト!$B$1〜$F$1,3,0)) オ 表引き(支払いサイト!$B$2〜$F$6,照合一致(H3,支払いサイト!$A$2〜$A$6,0),照合一致(I3,支払いサイト!$B$1〜$F$1,0)) カ 表引き(支払いサイト!$B$2〜$F$6,照合一致(H3,支払いサイト!$A$2〜$A$6,1),照合一致(I3,支払いサイト!$B$1〜$F$1,1)) キ 表引き(支払いサイト!$B$2〜$F$6,照合一致(I3,支払いサイト!$B$1〜 $F$1,0),照合一致(H3,支払いサイト!$A$2〜$A$6,0)) ク 表引き(支払いサイト!$B$2〜$F$6,照合一致(I3,支払いサイト!$B$1〜$F$1,1),照合一致(H3,支払いサイト!$A$2〜$A$6,1)) g に関する解答群
イ 合計(N3〜P3) ウ 合計(N3〜P3)+R3 エ 条件付合計(N$2〜P$2,'=M3',N3〜 P3) オ 条件付合計(N$2〜P$2,'=M3',N3〜P3)+R3 カ 条件付合計(N$2〜P$2,'<M3',N3〜P3) キ 条件付合計(N$2〜P$2,'<M3',N3〜P3)+R3 ク 条件付合計(N$2〜P$2,'≦M3',N3〜P3) ケ 条件付合計(N$2〜P$2,'≦M3',N3〜P3)+R3
h に関する解答群
イ IF(Q3≧L3,'×','○') ウ IF((Q3+R3)>L3,'×','○') エ IF((Q3+R3)≧L3,'×','○') オ IF(論理積((Q3+R3)>L3,L3=0),'×','○') カ IF(論理積((Q3+R3)≧L3,L3=0),'×','○') キ IF(論理和(Q3>L3,L3=0),'×','○') ク IF(論理和(Q3≧L3,L3=0),'×','○') ケ IF(論理和((Q3+R3)>L3,L3=0),'×','○') コ IF(論理和((Q3+R3)≧L3,L3=0),'×','○')
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