次のＣプログラムの説明及びプログラムを読んで，設問１，２に答えよ。

〔プログラム１の説明〕

　U 劇場の座席予約システムにおいて，希望する座席種別と座席数を指定すると， 連続した空き（未予約）座席があるかどうかを調べるプログラムである。

(1) U 劇場の座席配置は図１に示すとおりである。

　　　　　図１　U 劇場の座席配置

�@　U 劇場には，ステージ側から列名が A 〜 Z の 26 列の座席があり，各列の座席数は異なる。

�A　各列の座席は，ステージに向かって一番左から順に 1，2，… と数え，列名の A 〜 Z と， この数（以下，番という）を組み合わせた座席番号で識別される。例えば，“ L 列 6 番”の座席とは， 12 列目（ L 列）のステージに向かって一番左から 6 番目の座席を示す。

�B　各座席には，料金の違いを示す種別（以下，座席種別という）が割り振られている。 座席種別は，料金が高いものから順に S，A，B，C の四つがある。図１中の座席の文字は座席種別を表している。

(3)　関数 check_seats の引数は次のとおりである。ここで，引数の値に誤りはないものとする。

    class    希望の座席種別
    num     希望の座席数
    hall      座席表
    pos      確認結果（ POSITION 型の構造体へのポインタ）

(4) 構造体 SEAT の構造は次のとおりである。

     typedef struct {
         char seat_class;  /* 座席種別 */
         int  reserved;    /* 予約状態 */
     } SEAT;

(5) 構造体 POSITION の構造は次のとおりである。

     typedef struct {
         char seat_row;   /* 座席の列名 */
         int  seat_no;    /* 座席の番 */
     } POSITION;

(6) 座席表 hall の要素 hall[i][j] は SEAT 型の構造体であり，各座席の座席種別と 予約状態が次のとおり格納されている。ここで，添字 i の 0 〜 25 が列名 A 〜 Z に， 添字 j の 0 〜 Ni-1 が番 1 〜 Ni（Ni は，添字 i に対応する列の座席数)に対応している。

　halｌ[i][j].seat_class：座席種別を表す “S”，“A”，“B”，“C”のいずれかの文字が 格納されている。

　hall[i][j].reserved：予約状態が格納されている。０は空きを，１は予約済を表す。

　各列のステージに向かって一番右の座席の次の要素の座席種別 hall[i][Ni].seat_class には， ナル文字が格納されている。

〔プログラム１〕

 #define ROWNUM   26   /* 座席の列数 */

 typedef struct {
     char seat_class;  /* 座席種別 */
     int  reserved;    /* 予約状態 */
 } SEAT;
 typedef struct {
     char seat_row;    /* 座席の列名 */
     int  seat_no;     /* 座席の番 */
 } POSITION;

static char row_s[] = "ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ";

void check_seats(char, int, SEAT *[ROWNUM], POSITION *);

void check_seats(char class, int num, SEAT *hall[ROWNUM],
                 POSITION *pos) {
     int cnt, found = 0, no, row;

     for (row = 0; row < ROWNUM; row++) {
         cnt = 0;
         for (no = 0; hall[row][no].seat_class != '\0'; no++) {
             if ((hall[row][no].seat_class == class) &&
                 (hall[row][no].reserved == 0)) {
                 if (++cnt >= num) {
                     ;
                     break;
                 }
             } else {
                 ;
             }
         }
         if (found != 0) {
             break;
         }
     }

     if (found != 0) {
         pos->seat_row = ;
         pos->seat_no  = ;
     } else {
         pos->seat_row = '\0';
     }
  }

設問１　プログラム１中の に入れる正しい答えを， 解答群の中から選べ。

a，b に関する解答群

c，d に関する解答群

基本情報技術者試験

(1) 関数 check_service の引数は次のとおりである。ここで，引数の値に誤りはないものとする。

        class    希望の座席種別
        num      希望の座席数
        hall     座席表
        opt      結果の出力順

(2) 関数 check_service で使用している関数 print_seats の仕様は次のとおりである。

        void print_seats(char class, int num, POSITION *pos)
        機能：指定の座席種別の連続した空き座席があるかどうかの確認結果を出力する。
        引数：class       座席種別
              num         座席数
              pos         確認結果（POSITION 型の構造体へのポインタ）

〔プログラム２〕

#define ROWNUM 26     /* 座席の列数 */
#define CLSNUM 4      /* 座席種別数 */

typedef struct { 
    char seat_class;  /* 座席種別 */
    int  reserved;    /* 予約状態 */
} SEAT;
typedef struct {
    char seat_row;    /* 座席の列名 */
    int  seat_no;     /* 座席の番 */
} POSITION;

static char class_s[CLSNUM] = "SABC";

void check_service(char, int, SEAT *[ROWNUM], int);
void check_seats(char, int, SEAT *[ROWNUM], POSITION *);
void print_seats(char, int, POSITION *);

void check_service(char class, int num, SEAT *hall[ROWNUM], int opt)
{
    int i;
    char c;
    POSITION pos;

    check_seats(class, num, hall, &pos);
    print_seats(class, num, &pos);
    if (pos.seat_row == '\0') {
        for (i =0; i ≤ CLSNUM; i++) {
            if (opt == 0 ) {
                c = class_s[i];
            } else {
                c = class_s[CLSNUM - i - 1];
            }
            if (class != c) {
                check_seats(c, num, hall, &pos);
                print_seats(c, num, &pos);
            }
        }
    }
}

〔プログラム２の説明〕

(1) 希望する座席種別の連続した空き座席があるかどうかを調べ，その結果を出力する。

(2) 希望する座席種別の連続した空き座席がない場合には， 希望する座席種別 に対して， 結果の出力順 opt が０の場合は座席種別の料金が ものから順に， 結果の出力順 opt が０以外の場合は座席種別の料金が ものから 順に希望する座席数の連続した空きがあるかどうかを調べ，その結果を順次出力する。

e に関する解答群

f に関する解答群

g に関する解答群