【基本情報技術者試験平成17年春期午前】問題・解説・解答

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平成17年春期基本情報技術者午前問47

問47　　 データベースの障害回復

　データベースの障害回復に関する記述のうち，適切なものはどれか。

ア　データベースの信頼性を高めるために，同一のコピーをもつよりは，常に一世代前の内容を保持することがシステムダウン対策として効果的である。

イ　ログファイルやジャーナルファイルには，データベース更新以前の情報よりも，むしろ記録の意味で更新後の情報を格納する。

ウ　ロールバックとは，OLTP などの実行中に障害が発生したとき，トランザクション開始直前の状態にデータベースを復旧する処理をいう。

エ　ロールフォワードでは，定期的に取得したデータベースのダンプを書き戻すことでデータベースを復旧するので，障害発生時に更新データの一部が反映されないものの，高速な復旧が期待できる。

解説

（ア）誤り　同一のコピーをもつことは、データベースの信頼性を高めるために効果的である。

（イ）誤り　ログファイルやジャーナルファイルは、データベースに対して行った更新履歴で、トランザクションによるデータの更新前後の値を書き出した更新記録である。

（ウ）正しい　ロールバックは、データベースのトランザクションによる更新障害に対応する回復処理で、データベースをトランザクションの更新開始前の状態に戻すことをいう。

（エ）誤り　ロールフォワードは、データベースのハードウェア障害に対応する回復処理で、データベースのバックアップファイルと更新履歴を記録したジャーナルファイルを使って、障害前の状態に戻すことをいう。