基本情報技術者試験の過去問と解説
[TOP] [午前分野別] [午後分野別] [キーワード索引] [令和元年秋午前] [令和元年秋午後]

平成16年 春期 基本情報技術者 午前 問38
問38   サーバ処理

 あるシステムのサーバ処理において,次の条件で1年後の処理時間が現在より 長くならないようにするためには, CPU の1ステップ当たりの処理時間を 少なくとも現在の何%にしなければならないか。

〔条件〕

(1) データ1件の処理は, CPU 命令 100 万ステップと磁気ディスクへの 入出力20 回で構成されている。

(2) 現在は, CPU 処理が1ステップ当たり平均1マイクロ秒で, 入出力は1回 25 ミリ秒で処理されている。

(3) 1年後は,入出力装置の性能改善によって,データ1件を処理する際の 入出力時間が現在の 80 %に短縮される。

(4) 1年後に,1日当たりのデータの処理件数は現在の 150 %に増加する。

(5) 待ち時間及びその他のオーバヘッドは考慮しないものとする。

ア 42     イ 60     ウ 80      エ 90
解答←クリックすると正解が表示されます

解説

現在のデータ1件の処理時間
データ1件の処理時間=データ1件の CPU 処理時間+データ1件の入出力時間
データ1件の CPU 処理時間=( 1.0 × 10 -6 )× 1000000 =1
データ1件の入出力時間=( 25 × 10 -3 )× 20 = 0.5
データ1件の処理時間=1+ 0.5 = 1.5

1年後は処理件数が現在の 150 %
1年後の処理時間は長くならないので、データ1件の処理時間は
1.5 ÷ 1.5 =1
1年後のデータ1件の入出力時間は現在の 80 %より
0.5 × 0.8 = 0.4
1年後のデータ1件の CPU 処理時間は
1− 0.4 = 0.6
よって、処理時間は現在の
0.6 ÷1= 0.6 より 60 % である。


[←前の問題] [次の問題→] [問題一覧表] [分野別] [キーワード索引] [基本情報技術者試験TOP ]
©2004-2024 情報処理試験.jp |  プライバシーポリシー・著作権・リンクお問合わせ